今までは、とにかく大きな盾を、自分の前に置くことだと思っていた
自分だけで、何もかもを防ぐことができるようにと
でもそれでは、見たいものが見えないことに気づいた
届けられる想いにも気づけないことを知った
視野の狭さを思い知った
私が本当に必要としていた「強さ」は
飛んでくる矢から目をそらさない胆力だった
その矢にくくられているのが悪意なら避ければいいし、ラブレターなら受け止めて読むし
そして受けた矢は矢筒に入れといて、とっておきの一撃を放つために使うのだ
相手の図星を射るために、相手への壮大なラブレターをくくりつけて