小さいころ、悲しくて泣いていると
「いつまでもメソメソしてるんじゃないの」
と言われた。
兄弟におやつ取られてふくれていると、
「いつまでもむくれてるんじゃないの」
と言われた。
保育園でステキな絵が描けたから、見てほしくて寄っていくと、
「忙しいんだからうろちょろしないの」
と言われた。
テストで100点取って小躍りしていたら、
「そのくらい当たり前だ」
と言われた。
こうして、私たちは、感情をひとつずつ殺していった。
表に出さず、周りに合わせ、「空気を読む」術を身につけた。
自分の一部を麻痺させたままで。
いつの間にか、自分がどんな気持ちなのかもわからなくなっていた。
自分に嘘をついているかどうかも、わからなかった。
そのくらい、幼き日の戒めは強力だった。
でもね。
感情は、小さい頃の自分は、いなくなってはいない。
ずっと、心の隅で、気づいてもらえるのを待っている。
話を聞いてくれる人を待っている。
「〜すべき」「〜せねばならない」の向こうで。
大丈夫、あなたにも見つけられる。
そのために私がいる。
最初は顔も見せてくれなかったけど、今はニコニコしながら、床に寝そべって図鑑読んでるんだ。
あなたは今、何が食べたいですか。
どんな服が着たいですか。
何をしていたら幸せですか。
これらの質問に、嘘なくごまかしなく、答えられますか。
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國枝 弓
オーナー : kauholapeco
愛知県豊田市在住。夫と息子(2012年生まれ)の3人家族。
子育てや人間関係のモヤモヤを晴らし、真になりたい自分への道を伴走するカウンセラー。あとアクセスバーズもできます。
料理とコスメは話し出すと長い。でもってオタク。推しは尊いんじゃ。
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